COD(化学的酸素要求量):海や湖や沼の、水の汚れ具合を示す代表的な値で、数値で表します。数値が大きいほど有機物(汚れ)の量が多く、水が汚くなっていることを示します。測り方は、有機物(汚れ)と酸素をくっつける特別な薬品(試薬)を水の中に入れます。そのくっついた酸素の量から汚れの量を求められます。
窒素、りん:窒素やりんが多いと、富栄養化(栄養が多すぎる状態)となりプラントンの増殖し、赤潮や青潮の原因となります。肥料や生活排水から流れることもあり、この数字(濃度)が大きいほど富栄養分が高く、赤潮が発生しやすくなると言われています。
鹿児島県では毎年鹿児島湾内の16ケ所のCOD値、および2カ所の窒素・りんの濃度を測定しています。近年の測定結果をみると、CODは平成10年以降、錦江湾ブルー計画における水質保全目標に適合しない地点が多くなってきています。窒素についてはほぼ横ばいで推移し、水質保全目標に適合しています。りんは、湾央部は水質保全目標値以下で推移していますが、湾奥部では水質保全目標を上回る年度も見られます。
他の水域と比較すると、COD、窒素・りんの濃度は、東京湾や大阪湾よりも低く、瀬戸内海と同レベルとなっています。鹿児島湾は内湾にも関わらず非常に良好な水質を有していると言えます。しかし、近年湾奥部などにおいて値が上がってきており、海水の交換が悪い場所を中心に汚染が広がっていると言え、様々な角度で水質保全の取り組みが必要とされています。

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湾域で発生する汚濁物質の量は、水産系、生活系、農林系などが大きな割合を占めています。

| ●汚染物質の分類 | |
| 生活系 | 家庭などの台所・洗濯・風呂およびし尿により出てくるよごれの量です。 |
| 事業場系 | 工場・事業場などから出てくるよごれの量です。 |
| 畜産系 | 家畜を飼育することに伴うよごれの量です。 |
| 水産系 | 養殖することに伴うよごれの量です。 |
| 農林系 | 農地や山林に肥料などを施すことによるよごれの量です |
赤潮とは植物プランクトンが異常増殖することによって海の色が変わることです。河川から流れ込んだ栄養分は特に湾内や海水交換の悪い場所で豊富になる場合があります。その結果、植物プランクトンの異常繁殖が起こり、赤潮となります。赤潮になると、水中の酸素が少なくなったり、魚のえらにプランクトンが張り付いたり、毒のあるプランクトンを魚が食べたりすることから、多くの魚が死んでしまうことがあり、漁業被害をもたらします。鹿児島湾では平成11年度以降、年2~6回赤潮が発生しています。
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鹿児島湾の環境を良好に保全し、青々とした海としていつまでも保っていくことは湾域の住民はもとより県民全ての願いです。鹿児島湾の水質や水辺環境を良好に保全するため、「美しい錦江湾を明日の世代へ」を基本理念として鹿児島県では、昭和54年より鹿児島湾ブルー計画を策定しています。
現在、平成17年度から平成26年度までの10年間を計画期間とした「第4期鹿児島湾ブルー計画」を推進しています。この計画に基づき、啓発活動や環境調査などを実施しています。
| 年月日 | 事項 |
| S54.5.24 | 「鹿児島湾水質環境管理計画」(鹿児島湾ブルー計画)策定 |
| S55.8.25 | 「地域水質環境管理計画推進本部」設置 |
| S59.7.3 | 「鹿児島湾のリンに係る汚濁負荷量削減指針」策定 |
| S62.3.26 | 「新・鹿児島湾ブルー計画」策定 |
| H 5.3.26 | 鹿児島湾奥部流域を「生活排水対策重点地域」に指定 |
| H 7.3.27 | 「第3期鹿児島湾ブルー計画」策定 |
| H10.3.31 | 「鹿児島県環境基本計画」策定 |
| H11.3.26 | 「鹿児島県環境基本条例」公布 |
| H11.4.1 | 「鹿児島県環境基本条例」施行 |
| H17.3.17 | 「第4期鹿児島湾ブルー計画」策定 |
1.水質保全目標
マダイ、ブリなどが泳ぎ、ワカメなども生息できるような水質とし、また、プランクトンの異常発生を防止するために、表の通り水質保全目標を定めています。
| 項目 | 水質保全目標 |
| C O D | 2mg/l 以下 |
| 窒素 | 0.3mg/l 以下 |
| りん | 0.03mg/l 以下 |
2.水辺環境の保全管理目標
水辺がよい状態で保全管理されていることを目標とします。また、海水浴場において表の通り水質も目標も定めています。
| 項目 | 水質目標 |
| ふん便性大腸菌群数 | 100個/100ml 以下 |
| 油膜の有無 | 油膜がみとめられない |
| C O D | 2mg/l以下 |
| 透明度 | 全透(1m以上) |
↓錦江湾ブルー計画概要の詳細なデータはこちらをご覧ください。(リンク)↓
↓湾域住民の環境保全意識についての詳細なデータはこちらをご覧ください。(リンク)↓
鹿児島湾を環境を良好に保全するために、それぞれの立場で今日から出来る取り組みを紹介しています。環境への意識を高め、まずは自分にできることから始めてみましょう。
取り組みのイメージ図
